タイ中央部で使用されている言語
タイは東南アジア諸国の中でも親日派が多く、日本との文化的交流も盛んな国として知られています。
タイという国は古くは北から現在のタイ民族の起源となる集団が侵入をすることで、それまで続いていたクメール王国の一部に作られたという歴史を持っています。
そのためタイ語は古代中国語から大きな影響を受けており、古いタイ語の中には中国語にかなり近い言葉も登場してきます。
またタイ語は日本のようにタイ国内全土で同じく使用をされているわけではなく、都市部に住む2600万人が主に使用しているものを言っています。
都市部以外にいる4000万人のタイ人はタイ語を使用せず、北東部ではラオ語、北部ではミャン語、南部ではパク・タイ語(南タイ語)を話すという文化を持っています。
逆に国境付近に生活をする少数民族であるクメール人やマレー人がタイ語を使うといったこともわかっており、一国の中に複雑な言語が入り交じっています。
シンプルなのに難しい言葉
タイ語の大きな特徴となっているのが語彙数の少なさです。
世界一語彙数が多いとされている日本においては語学習得に必要とされる単語数は約10000語となっているのに対し、タイ語は約2000語です。
約1/5ほどの語彙数ならば習得は簡単なんじゃないかと思ってしまいそうなところですが、逆にこの語彙数の少なさこそがタイ語を難しくする要因になっています。
というのもタイ語には「ムー」や「マー」のような少ない音で構成される単語が多く、さらに同じ発音で複数の意味を持つものも多いためです。
現地の人はどこで区別をするのだろう?と不思議に思うような単語も多く、そこで生活をする中で自然にニュアンスを身につけるしかないというのが実情です。
さらに発音だけでなく表記文字も同じくちょっとの違いで別の単語を示す例が非常に多く、かなり詳しく勉強をした人であってもパッと見てすぐに見分けるのが難しいことがよくあります。
言語習得には読み書きのような言語学的な学習ではなく、もっと感覚的な部分を磨く事が大事になってきます。
タイ料理もタイ語がわかるともっとおいしい
タイ語といえば日本でもっとも身近なのはタイ料理でしょう。
特に女性にはタイ料理ファンの方も多いので、現地でタイ料理を覚えたシェフのいる本格タイレストランに何度か通ったことがあるというような人もいるのではないでしょうか。
本格タイレストランにいくと、メニューもタイ語表記されていることがよくあります。
参考>>タイレストランでのタイ語
タイ料理のメニューでたびたび登場する「カーオ(ごはん)」や「プラー(魚)」「ガイ(鶏肉)」といったものを覚えることで、メニューからどういった料理かをだいたい察することができます。
タイ料理は東南アジア地域の中でも特に人気の高い独自の文化で発展したものなので、料理に関する単語も多く知るほどにその奥深さを実感することができます。