モンゴル語

モンゴル語
モンゴル語

中央モンゴルで使用される言語

モンゴル語はモンゴル人民共和国の人口のうち約80%にあたる250万人が使用する言語です。

モンゴル人民共和国は中国とロシアに挟まれるようにして国土を構える国ですが、その隣接地域でも多く使用されています。

古代モンゴル人は特定の土地に暮らさず移動を繰り返す狩猟民族であったことから、長い歴史の中で数多くの少数民族との交流をしてきました。

一方で大変文化的な造詣が深く1000年ころには既に「ケサル叙事詩」や「ジャンガル」といった伝承文学や英雄叙事詩も残されるようになっていました。

モンゴル史において最大の勢力を誇ったのはなんといってもチンギス・ハーンの治世ですが、この時にウイグル書記官が文字言語を導入したことによりモンゴル語の基礎ができたとされています。

モンゴル語は現地の言葉であるチュルク語やサンスクリット語の語彙が多く含まれていますが、地理的に近いことから中国語との融合部分も多く、他にヨーロッパ各地の言語やロシア語、英語などが起源となったものも見られています。

私達が普通「モンゴル語」というときにはモンゴル国の標準語とされている「モンゴル語・ハルハ方言」のことをさしていますが、実際には同じモンゴル系言語にはブリヤート語やカルムィク語といった少数の言語も多く存在しています。

日本人には習得しやすい言語

モンゴルは日本人にとってはチンギス・ハーンの存在や遊牧民族の様子が多く伝えられていることもあって、距離以上に親しみのわく国となっています。

モンゴル語は長い歴史の中で数多くの言語の影響を受けてきた複雑な言葉ですが、一方で日本語と類似した部分も多く見られる日本人にとって習得しやすい言葉でもあります。

部分的には日本語よりも母音の数が2つ多かったりなど発音面で少々難易度が高いところもありますが、基本的な言語体系は理解しやすいので多くの人に習得を目指してもらいたい言葉です。

表記文字は「キリル文字」と呼ばれるアルファベットとも漢字とも違う独特の文字であり、最初にこれらを覚える事が必要になります。

さらに語形変化が非常に特徴的になており、複数の名詞を組み合わせることで数、格、所属を表すという方法がとられています。

動詞も複雑な使われ方をすることが多く、語尾をつけかえることでその様態を変化させていきます。

モンゴル語を習得するためには

モンゴル語は英語やヨーロッパ各国の言語のように有名なものではないので、これから習得をしようとしてもどこでどうやって習ったらよいのかわからなかったりします。

実際のところ、日本で本格的にモンゴル語を学ぶことができるのは東京外語大学など語学の専門大学くらいのもので、一般の語学学校ではそうそうモンゴル語のクラスを見つけることはできません。

しかもモンゴル語は複数の方言があることから文法もかなり頻繁に変化していて、ここ数十年の間だけでも相当使い方が変わったとされています。

ですのでモンゴル語を学習するなら、ネットなどで直接モンゴル語を話す人とやりとりをするのが一番の方法となります。

ネットでは支援団体などもありモンゴル語の言語交換として交流を兼ねて言語学習ができるシステムが見られます。

参考>>モンゴル語学習

上記のサイトはモンゴル語の言語交換パートナーという方法が取られており、お互いに語学力を高めるためのコミュニケーションをとることができます。