オランダ語

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オランダ語

オランダ・ベルギー国内で使用される言葉

オランダ語は古代ローマで使われていたラテン語が独自に発展してできた言語の一つです。

ラテン語が変化してできた言語のうち「ゲルマン語派」に属する言語でもあるオランダ語は、同じ流れをくむドイツ語、英語、フリジア語と近い言語系統をしています。

ただ英語やドイツ語と比較すると世界中で使用している人口総数はそれほど多くはなく、主にオランダ国内とベルギー国内に集中しています。

ベルギーで使用されている言葉のことを「フラマン語」と言うこともありますが、基本的にはオランダ語と同じでベルギーの公用語として指定されています。

ヨーロッパ国内ではこの二国の他にフランスの北端アーズブルックやドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州などでも使用されている例を見ることがでいます。

アフリカ地域でも母国語としている地域があります

オランダ語そのままの形ではありませんが、アフリカ大陸でも似た言語が使用されている例も見かけられます。

アフリカ地域で見られるオランダ語のことを「アフリカーンス語」と呼び、これは17世紀末ごろに開拓のために侵入してきたオランダ人たちによって使われていた言葉です。

ただし現在では英語やフランス語の方がアフリカ地域では主流な言語となっていることからアフリカーンス語を使う地域は狭くなってきており、南アフリカの一部を除き母国語として使用される例をほとんど見かけることはできません。

なおアフリカーンス語はオランダ語と英語がミックスされた微妙に異なる言語体系をしています。

習得のためのいくつかの障害

オランダ語はヨーロッパ地域の中でも比較的マイナーな言語になっているため、世界的にもあまり多く習得希望者がいるわけではありません。

それは日本を含む諸外国だけでなく、オランダ国内においても同じです。

オランダの主要都市に住む人達はほとんどが英語をマスターしているため、旅行者などが訪れたときには英語だけでも相当通じてしまいます。

逆に外国からの旅行者がオランダ語を話すとびっくりするオランダ人も多いくらいです。

もともと英語とオランダ語はかなり近い流れで発達してきた言語であるため、習得にそれほど苦労がないということも一因です。

どうしてもオランダ語を話せないといけないというシーンは少ないので、日本においてもオランダ語を学べる機関は相当少ないです。

日本のオランダ教育のメインとなっているのは東京にある「日蘭学会」なので、現地の人との交流や講習会への参加はそちらへ連絡をしてみるのがよいでしょう。