世界で最も広い地域で使用される言語
中国は日本から地理的に近いところにあることから、日本でも多くの人が学んでいる言語です。
世界総人口のうち5人に1人は中国人であるとされており、世界で最も多くの人が使用している言語ということになります。
私達が普通「中国語」と呼んでいるものはもともとは「漢語」と呼ばれる漢民族が古くから使用してきた言語のことであり、それは大きく7つの方言に分類することができます。
しかし多用な民族が存在する巨大な中国大陸の中には7つだけでなくほかにも独自の方言を使用する無数の少数民族が存在しており、場合によっては同じ「漢語」でありながらかなり異なる言語体系をしているものも見られます。
そこで現在では一般的な「中国語」として使えるような標準語が決められ「普通話」と呼ばれています。
「普通話」はもともと清朝の時代に北京にいた官僚たちが使っていた言葉で、台湾などでは「北京語」として国語の授業で学習をするようになっています。
なお中国の代表的な方言として他に上海語、福建語、広東語、客家語といったものがあります。
中国語をマスターするための近道
中国語は使用する人口が多いというだけでなく、今や世界をリードする経済大国となったことで日本以外でも世界中の多くの人が学習をする言語となっています。
日本でも大学の教養課程として学ぶ人が多く、共通する部分の多い「漢字」など理解をし易いことから他の言語よりも取得はしやすいとされます。
しかし文字にした時には共通点の多い日本語と中国語ですが、発音ではかなり大きな違いがあります。
そのため、中国語を習得するためにはまず中国語の正しい発音方法をマスターする必要があります。
また一見日本語と同じように見える漢字も、中国語として使用するときには全く異なる意味として使用されれることもあるのでまずは先入観を捨てて一つの他言語としてしっかり一から学習する姿勢も大事になります。
中国語の発音の基本は「四声(しせい)」という発生方法で、「第一声:高く平らに伸ばす」「第二声:急激に上げる」「第三声:低くおさえる」「第四声:急激に下げる」という音の高低をコントロールする方法です。
同じ音の発声でもこの四声を異ならせることによって違う言葉になるというものが多いので、まずはこの練習から入るようにします。
中国語会話の教科書などを開くと、英語の発音記号のようなアルファベット文字がついていることに気づきますが、これは「ピンイン」という独自の読み方をする文字です。
ピンインは読み方をマスターするまで時間がかかりますが、表記と音のパターンが理解できるとかなり学習が楽になるのでこれもまず先に覚えておきたい項目です。
中国語のマスターには歌がおすすめです
中国語をマスターするときに便利なのが、伝統的な歌を一つマスターしてみるということです。
日本の童謡のように、中国にも誰でも知っている伝統的な歌があり、それを一曲歌えるようになることで発音の基本「四声」を自然に出せるようになります。
おすすめなのが「茉莉花(モーリーホワ)」という曲で、短い中に発音の基本が入っています。
CDなども販売しているので、他にもいくつか中国の古くから伝わる歌を聞いてみてください。
語学の習得に自信がついてきたら、検定試験を受けてみるのもおすすめです。
日本で行われている中国語の検定試験としては「実用中国語技能検定試験」の1~5級があります。
現在学生の方なら夏休みなどの長期休暇中を利用して行える語学留学の制度も多くの学校や支援団体が開催しています。