タンザニアやケニアなどアフリカ諸国の言語
スワヒリ語は、ソマリア南部~モザンビーク北部までの海岸線で発生した独自の言語です。
この地域にはスワヒリ文化というインドとの交易によって生まれた独自の文化があったのですが、それを作ったのは大陸南部から入ってきた現地の民族と船で渡ってきたアラブ人やペルシア人との混血人です。
混血が進んだ独自の民族として、内地の人とも外国の人とも違う独自のコミュニティができ、そこで発生をすることになったのがスワヒリ語でした。
スワヒリ語を話す人達はさらに船による交易を広げてゆき、現在では現地で生活するばかりでなく海外にもスワヒリ文化を持ったコミュニティを作るようになっています。
国で言えばタンザニアやケニアがこのスワヒリ文化の中心となっており、他にもウガンダやルワンダ、ブルンジ、ソマリア南部といった地域でもスワヒリ語を話す人たちが見られています。
どこかの国が独占的に使用する言語ではなく、アフリカ大陸の東南部全体で使用される共通語という認識となっており、国や地域をまたいでの会話に用いられます。
観光目的なら英語でも十分
アフリカ大陸は治安面で問題があることから、日本からはあまり多くの観光客は訪れません。
ですが比較的ケニア周辺が治安が安定していることから、他の地域よりも多くの日本人が観光に来ています。
観光目的で訪れた場合には英会話ができれば不自由を感じることもなく過ごすことができます。
しかしスワヒリ語を使って現地の人に話しかけることで、英語だけでは伝わらない親密度がわくため現地の人との交流を深めたい場合にはせめて簡単な挨拶だけでも覚えておきたいところです。
スワヒリ語はそれほど発音が難しい言語ではありませんし、使用される文字も基本的にはアルファベットが用いられます。
読み方の規則を先に覚えてしまえばそのままベタよみをしてもなんとなく通じるくらいにはなれるので、初歩的な知識を仕入れておくだけでもかなり使えます。